DNA・RNA ~構造の違い~
こんにちは。うちPです。
今回は、「DNAとRNA」について
以前、
「DNAは設計図の原本」「RNAは設計図のコピー」という例えをしました。
DNAは設計図の原本なので、壊れてもらっては困ります。
逆に、RNAはコピーなので、
不要になればすぐに分解される必要があります。
そのため、DNAは安定で、RNAは壊れやすくなっています。
今回は、構造に着目して書いてみようと思います。
(いつも通り、厳密な内容ではありません。。。)
・目次
名前
DNAは「デオキシ」とついています。
これは、「ヒドロキシ基(OH)が水素原子(H)に置き換わった」という意味です。
これだけだと分かりにくいので
構造を見てみます。
構造
5炭糖とリン酸、塩基の3つから構成されており、ヌクレオチドを言います。
(ちなみに、リン酸がないものはヌクレオ”シ”ドといいます。)
DNAの5炭糖はデオキシリボース
RNAの5炭糖はリボースです。
RNAの2'の炭素(C)には、「OH」
DNAの方は「H」がついています。
このたった1つの違いが、
DNAは安定で、RNAは壊れやすいという違いを生んでいます。
DNAでは、ヌクレオチドが連なって一本の鎖を作ります。
しかし、隣り合うヌクレオチドのリン酸基と2'のOHが近い位置にいます。
(青丸の2つ)
これにより、
このような反応が起きやすくなります。
このため、DNAよりもRNAのほうが壊れやすくなっています。
ということで、今回はDNAとRNAの違いについて、
骨格をメインに書いてみました。
これ以外に、DNAとRNAの大きな違いと言ったら、
「塩基」ですね。
次回か、次々回か、はたまたいつか、
塩基についても書いてみようと思います。