息抜きと生物学

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副作用と副反応

こんにちは。うちPです。

 

2回目のワクチンを打ちました。

 

ファイザーでしたが、副反応にびくびくしておりました。

 

が、微熱とわずかな倦怠感だけで済み、ホッとしております。

 

 

そういえば、新型コロナワクチンが話題になり始めてから、

 

「副反応」という言葉を頻繁に耳にするようになった気がします。

 

テレビとかでは「ワクチンの副反応」とかよく言っていますね。

 

薬の場合はよく「副作用」と言います。

 

そしてもう一つ、「有害事象」というものもありますね。

 

では「副反応」と「副作用」、「有害事象」それぞれどう違うのでしょうか?

 

・目次

 

 

副作用

 

医薬品や医療行為などで、期待される作用を「主作用」と言います。

 

これに対して、期待していなかった作用のことを「副作用」と呼びます。

 

「副作用」という言葉の意味としては、有害、無害は関係なく主作用じゃないものを指します。

 

「治験中に得られる安全性情報の取り扱いについて」という平成7年の厚生省薬務局審査課長通知にて(https://www.pmda.go.jp/files/000156127.pdf)

 

副作用とは

「病気の予防,診断もしくは治療,または生理機能を変える目的で投与された(投与量にかかわらない)医薬品に対する反応のうち,有害で意図しないもの」

と記載されているので、

 

一般に医薬品の副作用と言ったら、有害なものを想定しておけばいいでしょう。

 

 

ちなみに、WHOの定義では、

 

副作用 (side effect ;SE)は、既知の反応であり、薬の添付文書に書かれているのも、予期せず有害なものはそれとは区別してadverse drug reaction (ADR)としてます。

https://www.who.int/medicines/technical_briefing/tbs/Participant-s-Guide-All-Sessions.pdf

 

 

副反応

 

ワクチン接種をすると、抗体をつくるために免疫反応が起こります。

 

薬などによる化学的な反応だけでなく、免疫反応によって予期せぬ反応が起こることがあります。

 

そのため、医薬品による副作用と区別して、

 

ワクチン接種に伴う、免疫獲得以外の反応を「副反応」と呼んでいます。

 

ようは、ワクチンのときは副反応です。

 

英語では副作用と副反応の区別はないようですね。

 

 

有害事象

 

最後に有害事象ですが、これは薬やワクチン接種後に起こる有害な出来事のことで、

 

因果関係がなくても含まれます。

 

例えば、痛み止めで有名なロキソニンには、まれに腹痛や吐き気などの副作用が報告されています。

 

そのため、「ロキソニンを飲んだ後、おなかが痛くなった」というのはロキソニンの副作用であり、有害事象でもあります。

 

しかし、「ロキソニンを飲んだ後、雷に打たれた」というのは、ロキソニンと雷に因果関係はないので副作用ではありませんが、

 

好ましくない出来事なので有害事象にはなります。

 

 

 

 

ということで、主に「副作用」と「副反応」について書いてみました。

 

ま、一言で言ってしまえば

 

望んでいない有害な作用=副作用

ワクチンに関しては、副反応

 

という感じですね。

 

 

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