DNA?遺伝子?染色体?ゲノム?どう違う??Part1
こんにちは。うちPです。
久々に生物系の内容です。
「DNA」「遺伝子」「染色体」「ゲノム」
おそらくほとんどの人が聞いたことのあるものだと思います。
特に、DNAや遺伝子はよく目にするワード。
では、これら4つの違いは何でしょうか?
ということで、分子生物学の立場から
「DNA」「遺伝子」「染色体」「ゲノム」
それぞれどういいうものか、2回に分けて簡単に書いてみます。
1回目は、以前と同様に設計図の例えを用いて
(以前のブログ→セントラルドグマ - 息抜きと生物学)
2回目(DNA?遺伝子?染色体?ゲノム?どう違う??Part2 - 息抜きと生物学)は、今回よりも生物っぽい内容にする予定です。
では早速
23階建てビルの設計図の例で考えてみましょう。
この設計図は、階ごとに1冊にまとまっているとします。
文字がDNAです。
文字がつながって、意味のある文章になったものが遺伝子です。
例えば
「ああああ息抜きと生物学かかかかかかか」
このような文字列があったとき、1文字1文字がDNAです。
意味が分かるのは「息抜きと生物学」ですね。
これが遺伝子。
「あああ」とか「かかか」など、意味のない部分は非遺伝子といいます。
普段目にする文章では、意味のない文字列はないですが。。。
そして文字は紙など、どこかに書かれています。
文字だけで存在はしません。
文字が紙に書かれページを作ります。
そして、ページを糊付けし、表紙を付けて1冊の1階の設計図が完成します。
設計図は、文字だけでなく紙や糊などを含んでいます。
これが染色体です。
各階の設計図がそれぞれ2冊ずつ、合計46冊の設計図を持っています。
なぜ23階建てのビルにしたのかというと、
ヒトは1番染色体から23番染色体まで持っているからです。
そして、合計46冊の設計図に書かれている、
文字によるすべての内容がゲノムです。
ということで
DNA=文字
遺伝子=意味のある文章
染色体=本
ゲノム=全部の本の文章
ということになります。
次回は、もう少し生物学的な内容で、
「DNA」「遺伝子」「染色体」「ゲノム」
について書いてみようと思います。