うちPの悲しい特殊能力
今週のお題「遠くへ行きたい」
2017年3月
一人の男がいた。
うちPと呼ばれる彼は、ただの車好きな大学生だった。
彼には悲しい特殊能力がある。
少し遠出をしたい。
研究室に配属される直前の春休み
実家の車を使い、初めて一人旅に行った。
いい景色と車の写真を撮るためだ。
静岡県伊豆市の戸田峠~土肥峠を結ぶ約10.8 kmの道路である。
もともと有料道路であったこともあり、非常に走りやすい。
箱根までは高速を使い、その後、箱根新道、椿ラインを通り
熱海で1泊。
椿ラインは
比較的走りやすい道なので、おススメ!
ただただ車に乗りたいがための旅なので
2日目
他の車も少なく、道も走りやすい
散策コースがあったので、
車を停め、散策した。
そこから撮った写真がこちらである。
どうりで他の車がいないわけだ
一面灰色の空
いい景色を見に来たのに。。。
この日しか時間を取れなかったため、仕方ない。。。
ちなみに、この後雨が降り出した。
ただ天気に恵まれなかった、悲しいクルマ好き大学生の一人旅の記憶である。
「せっかく行ったのに目的を果たせない」
これが彼の特殊能力である。詳細は、別の機会にでも。
そして、3年の時が経ち
2020年3月
当時の大学生は、大学院修士課程を卒業した。
今度こそ、きれいな景色と車の写真を撮りに行くぞ!
3月後半にリベンジを企画していた。
これにより、彼の特殊能力は発動することさえできなかった。
今でも彼は
「きれいな景色と車の写真を撮りたい」と願っている。