息抜きと生物学

お勧めグッズ、バイオ系の内容など 博士課程学生の生態の一例です。

セントラルドグマ

こんにちは。うちPです。

とりあえず3日間は連続で投稿してみます。

 

新型コロナウイルスの検査方法として、PCR法が有名になりましたね。
そこで、PCRについて簡単に書いてみようかと思いました。

しかし!

新型コロナウイルスの検出に使われているPCR法は「リアルタイムRT-PCR」と呼ばれるもので、これの話をするとなると、


セントラルドグマ

 

について記述する必要があると思いました。。。

 

ということで、非常に中二病チックな名前の「セントラルドグマ」について”大雑把に”お話しようかと思います。


細かい話は省いているので、厳密ではありませんが、なんとなく理解していただけたら嬉しいです。

 

そもそも、セントラルドグマとは、1958年に提唱された、生命科学の基本原則のようなものです。

私たちの細胞の核の中には、DNAがあります。DNAは身体の設計図のようなもので、
DNAの持つ設計図の情報(遺伝情報)からタンパク質が合成され、器官、臓器、身体を形成しています。

この、「DNAからタンパク質への遺伝情報の流れ」を示したものが

セントラルドグマ

です。

DNAからタンパク質の間に、RNAというものが登場します。

 

イメージしやすように、我々の身体をビルに例えてみましょう。

 

ビルの設計図の原本がDNAということになります。

 

もし、原本が破損したり紛失してしまったりすると、困りますよね。

 

そのため、設計図が必要なときは毎回コピーをとって使用します。

 

この設計図のコピーがRNAです。

 

コピーすることを転写(transcription)といいます。

 

設計図のコピーを読んで、材料を集めてビルを建設していきます。

 

設計図のコピーからビルを建てることを翻訳(translation)といいます。

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図1. 遺伝情報の流れ(セントラルドグマ


このように


設計図→設計図のコピー→ビル


の流れで建設されます。逆向きには進まないですよね。

 

同じように


DNA→RNA→タンパク質


という流れで遺伝情報は伝わって行きます。この流れがセントラルドグマです。
”基本的に”逆向きにはなりません。

 

ということで、今回はセントラルドグマについて大雑把に語ってみました。

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